2008/10/07

[移行された記事]この人は、「ノンフィクション」です。

ども、久々更新のわたっぽです。よくよく考えたら、1ヶ月も放棄してた事に気がつきました。

狙われなかったのが不思議なくらいですw


ひとまず、一段落ついたので、これからはそれなりに更新できるかと。


そうそう、前の記事に書きましたが、明日でわたっぽどっとこむ。を、閉鎖します。

理由とかは前の記事に書いたので、そちらを参照あれ。


そうそう、友人のディロさんから、さっきiChatをしていたら、こんな記事を紹介されました。

はじめは、何かのフィクションかと思いましたが。。。。




<女装看護士>病室に侵入、劇薬点滴で恋敵を殺害―遼寧省朝陽市

6日、看護士に女装した男が病室に侵入し、ベッドに横たわる患者の点滴をすりかえる―映画やテレビドラマのような事件が実際に起こった。患者は死亡し、犯人の男は逮捕されたが…。資料写真。(Record China)
2008年10月6日、女性看護士に化けた男が病室に侵入し、患者である恋敵の点滴を劇薬にすり替え殺害するという犯罪ドラマさながらの殺人事件が、遼寧省朝陽市で発生した。「遼瀋晩報」とそのサイト「北国網」が伝えた。

32歳の容疑者、葛(ガー)は朝陽市カラチン左翼モンゴル族自治県在住。2年前に知り合った女性と親しくなり交際した。だが「曲がった性格と不真面目な態 度」の葛に彼女が愛想を尽かし、まもなく2人は別れた。彼女はその後つきあった恋人と5か月ほど前に結婚。面白くない葛は、彼女の夫となった賀(ハー)さ んこそ自分から恋人を奪って行った憎い恋敵と思い込むように。

今年の9月20日、出勤する賀さんを葛は車で追跡。人通りのない場所を狙い、後ろから賀さんの後頭部を金づちで強打した。賀さんはその場に座り込んでいる ところを同僚に発見され病院へ。賀さんは事件当時の記憶を喪失しており、警察は車による当て逃げ事件として捜査していた。

賀さんが生きていると知った葛は、映画やドラマからヒントを得て、女性看護士の制服を購入。同25日早朝、賀さんの入院する病院に到着すると、トイレで制 服に着替えて看護士に成りすました。賀さんの病室に入った葛は、母親の目の前で点滴液を用意した毒薬と取り替えた。賀さんは痛みを訴え、全身を振るわせた のち呼吸停止に。

検死の結果、賀さんの体内から毒物が検出されたため、警察は殺人と断定。まもなく捜査線上に葛の名が浮び上がったという。同26日夜、葛は潜伏先の宿泊施設で逮捕された。

《以上、http://www.recordchina.co.jp/より》


それにしても、ダイナミックというか、カオスというか。。。

最近、中国製の乳製品にメラミンだとかいろいろ普通じゃ入らなさそうな物が入っていた、なんていうニュースも流れますが、さすがにこれは驚き。


全く、やる事がでかいですw

というか、ノンフィクションにもほどがあるだろ、というのが一番の感想。

それにしてもこの容疑者、相手の母親の前で毒薬とすり替えるとは、ある意味かなりの肝が据わってるかと。

全身をふるわせた後、呼吸停止とありますが、一体どんな薬品を使ったんでしょうね?


ということで、さりげなくどんな薬品を使ったのか、考えていこうかと思います。
そういった系統の話が苦手な方は、一番したまでスルーしてくださいね、気分を悪くされる前に。



ところで、皆さんは多くの国で導入されている、死刑方法の一種「薬殺刑」をご存知ですか?
まぁ、ぶっちゃけ端的に言うと、「 毒 殺 」です。
で、この薬殺刑ですが、チオペンタールという麻酔薬を静脈注射して意識を失わせ、臭化パンクロニウムという薬品で、筋弛緩効果を利用して呼吸を止め、最後 に塩化カリウム溶液で心臓を止めるという手順がオーソドックスらしいです。どうでもいいですが、この方法だと大概およそ7分で完了するとか。

まるで安楽死のような処刑法ですが、実際には34分間にわたって苦しんだり、静脈が見つからずに二時間以上掛かるなんていうこともあるそうです。
蛇足ですが、34分間にわたって苦しんだケースですと、再度死ぬための薬物が注入されたのだとか。


こういった方法は、大概医師が取り仕切るらしいです。
「命を救う」ことが責務なはずなのに、「命を絶つ事」を行っているのはなんか微妙な感じがします。

しかも再度死ぬための薬物注入って・・・ ーー;


さて、話は戻りますが、先ほどの手順でもし実行するのだとすると、容疑者は3種類の薬物を用意しなければなりません。

しかし、そんな余裕等皆無でしょうから、3つのうちどれかになるかと。

まず、チオペンタールならば、意識不明にする事は可能でしょうが、おそらく身震いさせて呼吸停止させるのは難しいでしょう。

次に、臭化パンクロニウムの場合、筋弛緩剤(筋肉の動きを止める薬品)なので、もしかしたら可能かもしれません。
しかし、筋肉を動かせなくしていくので、けいれんの抑制作用がある、故に身震いまではさせられるのか、若干疑問。

最後に、塩化カリウムの場合、心臓の動きのリズムを乱していくので、不整脈が発生します。
なので、これが一番妥当かと。
塩化カリウムは、日本でも農薬として利用されていますし、薬局等で手軽に入手できてしまう薬品です。


ちなみにインターネットで調べたところ、血液中のカリウム濃度が、5.5mEq/l以上になると、心臓の興奮伝達速度が抑制されていくのだとか。
そして、8mEq/l以上になると心房が停止し、電気信号の遅延で各種不整脈が発現し、心停止に至ってしまいます。
(mEq/l→ミリグラム当量/リットル 詳しくはこちらを。

心停止、すなわち生命の終わりです。
(脳死していないので、完全に終わりとは言えませんが、ほとんど同義です)

ここで、人を一人殺めるのに必要な塩化カリウムの量を考えてみました。

カリウムの原子量は39、また、血液の密度をほぼ水と同じと仮定します。
そうすると、体重60kgの男性の血液量は4,800mlになるので、およそ1.5gのカリウムを注射すれば致死量になります。

ちなみに、実際の薬殺刑では、塩化カリウムの飽和水溶液を50ccほど注射するらしいです。

塩化カリウムは15度の水100ccに24.65g溶けるので、 カリウムの量は約13gという事に。
となると、ほぼ確実に結果が得られる事に。

ついでに、塩化カリウムを使うのは、水に溶けやすいからだと勝手に思ってますが(殴


といいながら、計算にはかなり手こずりました^^;
自分でもあまりよく理解していないので、書物を見ながら、親に聞きながらでしたが、結局ちゃんと自分の物になっていないようで。。。
勉強ってやっぱり大切ですね。


物にもよりますが(爆



ちなみに、調べていて分かったのですが、どうやら経口摂取でも効果が得られるようです。

ポカリスェットにも、塩化カリウムが含まれていますから、とりあえず100リットルくらい飲めば、効果が得られるかもしれません。

いずれにしても、あくまで机上の空論ですから、実践しないでください。

でもって、名探偵コナンなどでよく出てくる、「青酸カリ」ですが、あれは経口摂取でないと意味がないので、今回のケースだと対象外ですね。
青酸カリと胃液(胃酸)が化学反応をおこして、青酸ガスが発生し、それで><になってしまうからだそうです。



この事件に関して、どんな薬品が使われたのか、とか詳しい事が分かり次第、また書きたいと思います。

あ、それ以外の事もちゃんと記事にしますww

ということで、久々の更新がちょっと恐怖めいた物になってしまいました。

今回は、この辺で。

次回は、明るい話題をお届けしたいと思います♪


コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
随分話が飛びましたねw

よく調べましたね~

けど残酷…
ミパン
2008/10/13 20:37
がんばりましたね!

ねっ 化学って楽しいよね♪
ひよりみ
2008/10/16 00:15
久しぶりの更新記事見たらこんな話ですかw
まぁひとつの教養だからいいかな。
ポカリ100ℓは普通に死ねるww

臭化パンクロニウムでしたっけ?
筋肉が動かなくなるってやつ。
体を動かせられないのも苦痛だろうなぁ。

そう思うと筋ジストロフィーの患者は本当にかわいそうだなぁ・・・

あれ?なんか話が変わった気がs(ry

ダラダラの文すいませんw
親父
2008/10/19 01:51

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