2014/12/23

東京駅開業100周年記念Suicaに関して思うこと

始発の山手線に乗って東京駅へ向かったものも、寒空の下で待機した挙句徹夜組に勝てず買えず終い。風邪だけ引いて帰ってきましたorz
もっとも、将棋倒しが起きて死人が出てもおかしくない状況から無傷で帰って来れたことだけでも幸せなのかもしれませんが。
少し体力が回復したので、怒りをぶつけるべく書いてみます。

自分は当日、始発電車に乗るべく3時起床で一番早く電車に乗れる山手線の駅まで自転車で行き、そこから東京駅に向かいますが、東京駅に到着したのは4時49分。

5時前には列に加わったものの、その時点でこの様子。
正直者がバカを見るとはまさしくこのことですね。

最初は皇居方面に向かって10人程度で1行の列が丸の内南口に向かってずらーっと。

さて、今回あの群衆の中にいて感じたことですが、とにかく参加者のマナーとJR東日本の対応の悪さの2つに尽きます。


とりあえず、まずは今回の出来事を時系列順に振り返り、そののち参加者、JR、そして急きょ軽快に駆け付けた警察の対応の問題点をそれぞれ見てみようと思います。

事の顛末

~始発組到着

  • 20日0時時点で2000人を超す待機者

  • 到着とともにダッシュする始発組

始発組到着~5時半ごろ

  • 駅係員の誘導の元、列形成
    • 1行10人程度、皇居方面を向いて待機する人々
    • すでに2列
  • 周囲は真っ暗
    • スマートフォンの照度を最小にしても明るすぎて目立つレベル
  • 風もなく穏やかで、平穏

5時半ごろ~6時ごろ

  • 列が移動し始める
    • 移動の際、駆け出す参加者
    • 移動によって、皇居方面を正面に見ていたが丸の内南口方面を正面に向くように変化
  • 2列目にいた自分は、1列目が居た位置に移動
    • どうやら徹夜組を地下通路に流した模様
  • 駅構内にてアナウンス放送
    • 「購入希望者が5000人を超しているため、いまから並んでも購入できない可能性が高いです」

6時ごろ~6時半ごろ

  • ひたすら待つだけの平和な時間。
  • だんだん夜が明けてくるので、写真を撮る人が増加
  • 駅構内放送は8000人超とアナウンス、「購入できません」という表現を使うようになる

6時半ごろ~7時ごろ

  • 中年男性と思われる人が時折怒号を上げ始める。
    • 周囲から失笑が漏れる
      • 参加者の精神状態にまだ余裕がある証拠
  • 列は全く動かない
    • だんだん肌寒くなってくる
      • 指の動きが悪くなりスクフェスでフルコンボがとれなくなる(どうでもいい
        • ちなみに、外でやる時は親指でやってます (もっとどうでもいい

7時ごろ~7時半ごろ

  • ついに警察が出動
  • 列の仕切りがないため、後方のほうは列形成がぐちゃぐちゃに
  • 相変わらずアナウンスが全くない
  • 駅係員の姿も見かけない
  • 割り込みが増え始める
  • 報道関係者が登場
    • テレビカメラとレポーター

7時半ごろ~8時ごろ

  • 販売開始時刻を繰り上げて、ただいま販売を開始したとのアナウンスが入る
  • さらに列が肥大化。
    • 待機列が丸の内一丁目まで伸びていると知人から連絡が入る
      • 3回くらいは折り返されているとも
  • 駅員が最後尾で「今から並んでも購入できません」と声をかけるようになる
    • 3分ほどでその姿が見えなくなる
      • 列がさらに伸びたせいなのか、駅員が諦めたのか、その両方なのかは不明

8時ごろ~8時半ごろ

  • 今度は日テレのカメラが出動
  • 地下からどんどんと人が出てくるとの情報
  • 徹夜組が購入しており、地上待機列は全く動かない
  • 販売列への割り込みが発生
    • 2400枚ほど販売されたとの情報
  • 丸の内中央口付近から、一般通行者に対する暴言が
    • 「ここは最後尾じゃねーぞ!」
      • ひょっとしたら本当に割り込みが起きていたかも

8時半ごろ~9時ごろ

  • 再び待機状態に
  • 寒さが増してくる
    • 膀胱との戦いがスタート(
      • 列が全く動かないので、トイレのために一時離れる人もちらほら
  • 雨もパラパラ降り出す
  • 丸の内中央口のシャッターが下ろされ、封鎖される
    • 一般通行者が割り込みをしていると勘違いされたためか?

9時ごろ~9時半時ごろ

  • 警官が到着
    • しかし、状況をよく把握できていない模様
  • アナウンスがないため、待機者のイライラが爆発し始める
    • ちらほら、JRに対する不満の声などが聞こえてくる
      • 「全く列が動かないのはなぜなのか」
        • 「地下通路があるからなのか」
          • 徹夜組関連情報を善意でお伝えしてみるも、「インターネットの情報は信用できない」と一蹴されるわたっぽ氏(´・ω・`)
      • その他、JRの対応に対する不満

9時半ごろ~9時45分ごろ

  • 列が一気に動き始める
    • 形成していた列が崩壊
    • みんな駆けだすため、おしくらまんじゅう状態
    • 朝ラッシュの埼京線車内と同じくらいの密度
      画像
    • 将棋倒しが起きそう
  • 暴言のオンパレード
    • 「国鉄時代から何も変わってない」
      • 「何かあったら全部警察任せ」
      • 「さっきも皇族出入口から駅員が引っ込んでいった」
    • 「販売コーナーに殴り込んでくる」
    • 「後ろから押してるの誰だ 殺すぞ」
  • 駅員の撤退
    • 皇族用出入口から駅係員らしき人物が建物に撤退しているように見受けられる
  • 一部の参加者が一度列を抜け、状況確認に行くようになる

9時45分頃~10時ごろ

  • 「ここから後ろはもう買えません」とアナウンス
    • 午前5時半過ぎに並びだした人のあたり
  • 再び怒号が飛び交うようになる
    • 「ふざけるな」
    • 「こっちは朝から待ってるんだ」 などなど
  • 打ち切りラインより後ろの人を中心に、東京ステーションホテル内を経由してさらに前のほうの列に割り込もうとする事案が多数発生
    • ロープもフェンスもないし仕方ないね(諦め
  • 取材ヘリが上空に確認される

10時ごろ~10:15頃

  • 責任者が販売中止を宣言
    • 購入希望者の罵声に逆上していた
      • 対応としては過去最悪レベル
  • 残された社員が買えなかった購入希望者に対して丸の内北口方面へ下がるように案内
  • 社員が在庫を回収し、台車で搬出しだす
    • その後、社員も撤退
  • 再び待機列が一気に動きだす
    • 丸の内南口での販売中止を知って、待機列から離脱する人が続出したため?

10:15ごろ~10時半ごろ

  • 販売ブース撤収
  • 群衆の心理状態が極限状態に近づく
  • 警察官が笛を吹き始める
    • 笛を吹くだけで拡声器や地声によるアナウンスはない
  • 暴言がエスカレート
    •  「マジムカつく、全員刺し殺してやろうか」
  • その頃、1番最初に記念Suicaを手にした人に対するテレビ局のインタビューが行われる
  • 徹夜組は撤退済
  • 販売中止、再販はないと宣言

10時半ごろ~11時ごろ

  • ようやく社員によるアナウンスがなされるようになる
    • 最初は「完売です」とアナウンス
    • 後に「販売中止」と言いなおす
      • 諦めさせるためのウソ?
      • 社員間でも情報が錯綜している可能性
        • トランシーバーも持っていないので、情報共有ができていないと思われる
  • 説明を求めたり抗議をしたりする人々で丸の内南口が封鎖状態
    • 丸の内中央口の封鎖を解除
    • 丸の内北口も引き続き利用可能
    • 事態を重く見た責任者(たぶん助役さん)が、再販を確約
  • その後は自分も撤退したので知らない←

今回の問題点

(一部の)参加者側の問題

徹夜組の存在

  • 「前日から列にお並びいただくことはできません」と事前にJRから案内されているにもかかわらず、それを無視
    • 前日午後10時ごろの時点でおよそ400人
    • 寝袋などを持ち込み、路上を占拠

割り込み

  • 割り込みをしてでも購入しようとしたこと
    • 一部の待機者は知人のところから割り込み
    • 悪質な待機者は販売ブース付近で割り込み
    • 悪質な徹夜組は購入後さらに割り込みをし、1人で4枚以上購入
    • 情報が錯綜しても最後まで落ち着いて待つことができなかった
このあたりは、転売目的の人が多いことも原因と思われる。
特に、早朝からの待機というコストをペイ出来なくなる恐れからによるものだろう。

暴力的行為に出た人々の存在

  •  待機列内で暴言を吐く待機者
    • 個人的な偏見であることは承知の上だが、自分の付近では20~30歳程度のヤンキー風の人がそういった言動を繰り返していた
  • 販売ブース付近で押し寄せる人々
    • 感情的になり、駅員に罵声を浴びせる一部の人
      • 怒りたくなる気持ちは分からなくもないが、事実関係の確認をしたらその場から去るべき

冷静になれなかった参加者たち

  • 完売の噂・販売中止の噂が流れると、「ウソだ!」と反応
  • 本来であれば、アナウンスされるまでその場で待機するべき
    • もっとも、今回の場合はその場で待機していたとしても情報がアナウンスされることはなかっただろうが…
  • 「ちょっとオレ確かめてくる!」と列を抜け出す人も
    • 全員で詰め寄るよりは代表が聞きに行くほうが合理的だが、駅係員の手間を増やすだけなのでやはりアナウンスを待つのが厳密にいえば正しい行動
  • 少し列が動くと、「我こそ先に」と走り出す参加者たち
    • まだ夜明け前の5時ごろから往々にしてあった
    • 1行10人という大人数であったことも原因か
      • 途中で行がズレてた
      • もっとも、コミケでもこれくらいだったりするので、一概に1行あたりの人数が問題とは言えないことも付記しておく
    • 結果として、最後には押し寄せるような結果にもつながったか?
      • 将棋倒しが起こる寸前の状態を引き起こした

JR東日本側の問題点

準備枚数の不足

  • ここ最近の記念Suicaは3万枚発行が多かった
    • もちろん5000枚や1万枚、少ない時には1000枚弱という時もあったが、多くの購入希望者が予想されたSuica・PASMO相互利用の記念Suicaは10万枚、Suica・toica・ICOCA相互利用の記念Suicaは5万枚も発行している実績がある
  • 今回は各種イベントも実施しており、注目度が高いことは予見できたはず
    • プロジェクションマッピングのときの騒動からも、動員数の多さは予想できる
  • しかし、発行枚数は1万5000枚とした
    • おそらくは、東京駅ルネッサンスのSuicaの時と同じ感覚でいたのだろう

そもそも枚数限定販売を行う必要性があるのか

  • 人気が予想できるのならば、受注生産も可能なはず
    • インターネットでの申し込み
    • みどりの窓口・駅窓口での申し込み
    • 書類送付による申し込み などなど…
  • 混雑対応にかかる人件費と比較すれば、製造枚数の増加によるコスト増と比べてもそれほど悪い話ではないは
  • しかし、人を集めることで報道されるパブリシティの効果は薄くなる
    • パブリシティ効果は絶大なので、それを逃すようなことはなるべくしたくない
  • →やっぱり限定販売は止められない!(殴
  • プレミアがつくことで転売目的の参加者も増えている
    • プレミアを付けた販売手法そのものの見直しも必要な時期

記念Suicaは製造コストがかかるうえ収益に結びつかない

  • 通常デザインとは異なるデザインなため、製造コストが割高
  • 収益に結びつかないため、発行枚数を減らした?
  • 発売額2000円のうち:
    • デポジット500円
      • プールしておかなければいけない
    • 電子マネー1500円
      • 電子マネーとして全額使える
        • いずれは運賃決済や加盟店への物販代金支払いなど、消化されるお金
          • 手数料収入はあるが、それは記念Suicaに限ったことではない
            • しかも、記念Suicaは日常的に使われないので、発行枚数が増えてもあまりメリットはない
      • 資金決済法に基づき、一定額はプールしておかなければいけない
  • せいぜい得られるのはデポジットとSFプリペイド額のプールによる預金利息 
    •  →売れれば売れるほどJRは損をする仕組み
  • 利益を上げるための方策
    • 販売価格を2000円から引き上げる
      • 引き揚げた分の差額が利益になる
    • 販売価格は据え置きで、電子マネーの初期チャージ額を1000円に減額しておく
      • 差額の500円を手数料として利益に
    • そもそも記念Suicaなんか発行しない(暴論

徹夜組への対応

  • 徹夜組の列形成を容認した
    • 「前日からお並びいただくことはできません」という公式アナウンスに矛盾
    • Twitter等で情報が瞬時に広がる現在において、こうした情報によって徹夜をすることにきめた人も多くいたと思われる
  • 地下通路への誘導
    • 「お寒いでしょう」と駅員が気を利かせたという話もあるくらい
      • ルール違反をしているにも関わらず好待遇
  • 販売も徹夜組から優先的に行う
    • 早い者順の原則に従っただけ?
    • 始発組からの非難噴出
    • 毅然とした対応とは完全に逆方向

待機列形成の不手際と対応人員の不足

  • 先頭に近い側の地上列は1行10人
    • 販売ブースに案内する関係も想定すれば、列は1行3人程度が限界
      • その場を離れる人のことすら考えていない
        • 一時的にトイレなどでやむを得ずその場を離れたり、急病人が発生した時、密度が高いと不便が生じる
    • 後ろに行くにしたがって1行3人程度になったようだが、その後肥大化し一部では6人マ程度に膨れ上がり通路を完全にふさいでいたという話も 
    • もっとも、コミケでもこれくらいだったりするので、一概に1行あたりの人数が問題とは言えないことも付記しておく (2回目)
  • ロープやフェンス、パイロンなどがない
    • 割り込みし放題
    • 列が横に広がる危険性
    • 順序良く人が流れない
      • ステーションホテル内を経由し、ショートカットして割り込みをしだす人が続出
    • 列体系そのものが刻一刻と変化
      • 途中からは列が崩壊
    • 地下通路から販売ブースの部分だけはロープがあった模様
      • しかし、係員が手で持つ形だったためすぐに無意味に
  • 超少人数による対応
    • 始発で到着した際には列形成を誘導する係員が1人いただけ
    • その後は全くと言っていいほど姿を見かけず
      • 丸の内1丁目の近くで待機列にいた知人曰く、1度も駅員を見かけなかったらしい
    • およそ50人程度しか駅係員がいなかったという報道があるくらいの少人数体制
      • 警備会社と契約するなどして、最低でも200人体制で臨むべきだった
      • しかも、大半は販売ブースにいたという話も
        • 実質的に待機列を誘導していたのは10数人程度か
  • 最後尾の誘導不足
    • 駅出口を出てもどこが最後尾だかわからない
    • 結果的に、意図せず割り込んでしまう参加者もいた

群衆をコントロールできていない

  • こまめなアナウンスを行わず、群衆を不安にさせた
    • 情報が錯綜し、暴徒化に拍車をかける結果に
  • 地上待機組が押し寄せても放置状態
    • 参加者同士が「押すな!」「ストップ!」と声を掛け合う状況
      • それでも後ろから押される
  • 駅係員間でも情報が統一されず、誤ったアナウンスが行われる
    • トランシーバーすら装着していない
    • なに?LINEでやり取りでもするの?(暴言

整理券による対応をしなかった

  • 整理券を配布しなかった結果、在庫の尽きるラインが不明確なままだった
  • 配布をしないまでも、購入希望枚数の調査すらしなかった

警察の問題

浅はかな対応

  • JR東日本に対して発売中止を指導
    • 中止による待機者の暴動を予見していなかった

待機者への不親切な対応

  • 販売中止ではなく「完売」とアナウンス
    • 完売であればあきらめると思ったからなのか
    • しかし、ウソであることはTwitterなどですぐに判明する
    • 発覚した時、「裏切られた」という思いが暴徒化に拍車をかける
  • 笛を吹くだけで、状況をアナウンスしない
    • パトカーに搭載している拡声器などを使えば、すぐにアナウンスが可能なはず
      • (もちろん「完売」とアナウンスするかもしれないが、少なくとも情報が何もなく不安な状態からは解放されるのでしないよりはマシ)

今後反省するべき課題点

購入希望者側

  • 徹夜で並ばない。始発で来る
    • 正直、これさえ守られれば今回の騒動は起きなかった気がする
    • しかし、規範意識とモラルが欠如した人は一定程度いるので、どれほど守られるのかは疑問
  • 割り込みをしない
    • 幼稚園児でもわかること
    • 後から来た友人・知人と一緒に居たければ、後ろに並びなおす
      • 「1人だけだし」 という例外意識を持たない
        • これが100人集まれば、100人の割り込みが起こるんですよ。
    • ついでに言えば、軽犯罪法違反です。
      • まぁ、実際に取り締まられることはないですけどもね(
  • ルールとモラルを守り、冷静に行動する
    • 事態を深刻化させれば、今後のイベント開催が中止され長期的に見て不利益をこうむるのは自分たちであることを自覚するべき
    • 被害者にも加害者にもなりうることを肝に銘じる
      • 将棋倒しが起きれば、多数の死傷者が出ていてもおかしくなかった
      • だからこそ安全を確保するために一人一人が意識する必要がある
  • とにかく落ち着く
    • 不安になっても、その場を離れない
    • 絶対に攻撃的な行動に出ない
    • 列の中で待つあなたにできることは、ただひたすら待つか列を抜けて並びなおすかの2つだけです

JR東日本側

  • 徹夜組の想定をする
    • どんなイベントでも必ず徹夜組は存在する
    • 警備を前日の夜から行う
  • 徹夜の禁止をもっと周知徹底させる
    • 「前日からお並びいただくことはできません」というあいまいな表記をしない
      • 日付が変われば(=午前0時)からなら並んでもいいという誤解を与えかねない
  • 徹夜組に対するペナルティを検討する
    • 徹夜組に対しては購入制限を1人1枚にする
    • そもそも販売を拒否する など
    • 毅然とした対応は社会的正義に反するものではない
  • 十分な人員を配置する
    • 最低でも200人程度の人員を用意するべき
      • 別に全員が駅員である必要はない
      • イベントの誘導に対するノウハウを持つ、警備会社に依頼をかけるべき
        • ひょっとしたら、ターミナル駅を運営していることで一種の驕りがあった?
        • そうであるならば、そうした慢心は捨て去るべき
  • しっかりと会場の整備を行う
    • ロープすら張られていないのはあまりにずさんすぎる
      • スズランテープでもいいから、ちゃんと列を引くべき
      • できればカラーコーン(パイロン)とコーンバー(黄色と黒色の棒)でしっかりと
        • レンタル会社でたくさん貸してくれるはずですよ
    • 東京ステーションホテルなどを経由した割り込みのための迂回を防止していなかった
      • 警備員を配置するなどの対策をするべき
  • より安全な列形成を行う
    • 1行3人程度の細い列を作らせるべきだった
      • 割り込みがしにくくなる
      • 列が横に広がりにくくなる
      • 折り返し点が増えることで、走り出しにくくなる
        • これらは会場整備の必要とも関連
    • 最後尾の案内者に、人数カウントをさせ現在何人いるかを確実に把握する必要があった
    • 8000人を超えた段階で、列形成を中止させるべきだった
      • これに関しては、整理券配布や購入希望枚数調査とも連動する必要がある
  • 誠実なアナウンスをしっかりと行う
    • アナウンスがなければないほど、群衆は不安になる
      • 不安感は不信感につながり、暴徒化につながる
    • ウソをつかず、現状をこまめに伝えることで、信頼だけはつなぎとめておくべきだった
    • これに関しては、十分な人員確保とも関連する
  • 群衆を安全に誘導する
    • 走り出す購入希望者への注意は皆無
      • 将棋倒しが発生し、明石歩道橋事故の二の舞になるところだった
      • 列が太く、全く折り返されてなかったため走り出しやすかったという環境的な問題もある
    • 割り込みをする人への警告・排除も不十分
      • 途中からは見て見ぬふりだったという情報も
    • 結果的に、不満をさらに高めることに
      • 先着順であるという原理原則が崩壊し、割り込みをしようとする人を増やす結果につながった
  • 整理券による対応を検討する
    • 購入枚数に応じた引換券や整理券を配布すれば、時間がかかっても販売そのものは遂行できたはず
    • 整理券の配布ができれば、列を解散させられるので混雑緩和にも寄与できた
      • 列の先頭から順々に配布し、しばらくはその場を離れないように協力を依頼すれば、後ろからの割り込みも少なかっただろう
    • 朝6時の時点で7000人近い待機者がいることが判明している
      • 朝5時時点でも5000人近い人数がいることから、急きょ整理券を配布することも検討できたはず
      • A4紙に「整理券」という文字と連番を印刷しただけのビッグサイズな整理券でも正直十分
        • 入鋏するなり入鋏印でも押せば、偽造対策も(簡易的ではあるが)できるのでは
  • 警察任せにしない
    • 警察が到着してから、駅係員は一度撤退したという情報がある
      • もし本当であるならば、ゆゆしき事態
  • 駅係員間の情報共有体制と係員の安全確保
    • 今回、情報が入っていないためにただその場で立っていることしかできない駅係員が何人も見受けられた
      • 群衆の不満が爆発し、矛先が駅係員に向く恐れもある
      • 不十分な情報でしか対応できないため、不満を余計にあおる結果に
    • トランシーバーなどの通信機器を携帯していなかったので、リアルタイムな情報が駅係員のもとに入らない
      • トランシーバーと拡声器の携帯をさせるべきだった
  • 暴徒化を想定した綿密な警備計画の策定
    • 根本的な原因はここにある
    • 今回はとにかく見通しが甘々だった
      • 非常事態の想定もされていなかったように見受けられる
    • 対策のしすぎは絶対にない
      • 安全はすべてに優先する

警察側

  • 全体に対しては高圧的な対応をしない
    • パニック状態の群衆に対しては拍車をかけるだけ
  • ウソの情報・間違った情報を流さない
    • 解散を優先させるために、「完売した」とアナウンスを繰り返す警官が多かった
    • 目的のためなら手段を選ばないというスタンスは今の時代、通用しない
  • JR職員と協調するべき
    • 警官も情報をつかめていない状態があった
    • JR職員と食い違った情報
    • 連携が十分取れていなかったことの表れ
  • 度を過ぎた暴徒には制止をするべき
    • 必要によっては軽犯罪法違反や公務執行妨害で現行犯逮捕してもやむを得ないだろう

最後に

せっかくの100周年記念日がこのような形になってしまい、とにかく残念の一言に尽きます。
また、丸の内南口に展示してあった寝台列車のヘッドマークや職員さんが力を合わせて作ったであろう駅舎や新幹線の模型も破壊されてしまいました。
非常に悲しい思いをしていることと思います。
現場の第一線で働く職員さんに対して同情します。


一方、暴徒化した購入希望者の喧嘩を買うように「もう販売中止だ!」と逆ギレのような対応をとったJR東日本側の当日の販売責任者(ちょっと役職は分かりません)や、今回のずさんな計画を策定した責任者に対しては、怒りの念を禁じ得ません。


記念Suicaを手にできた徹夜組とSuicaの転売によって利益を得た転売屋を除いて、JR東日本も記念Suicaを求めようとした人々、鉄道ファン、そしてたまたたまその場に居合わせた外国人観光客を含む一般人の誰もが結局誰も幸せになれなかったことは非常に残念です。
そして、ルールを守り始発で来た始発組が買えず、ルールを破った徹夜組と割り込み組だけが記念Suicaを手にできたという構図は何とも皮肉なものがあります。

とりあえず、転売屋は地獄の業火で焼かれるべき。
そして、モラルのかけらもなく堂々と割り込みをする人も同じく。
JR東日本の発表によれば、購入希望者全員に対して1人3枚を上限に増刷を行い発売することを決定したそうですが、こうした事態を防げなかったことについては猛省してほしいと思います。
もっとも、この対応によってプレミアの価値がなくなり、転売屋からは「希少価値がなくなるだろ!」と非難の嵐だそうですが。
そんなのは知ったこっちゃない。ざまぁみろ。(殴
まぁ、おそらくこの対応を行えば転売屋は手を出さないでしょうから思ったよりも購入希望者が少ないパターンになるかもしれませんね。いや、逆に並んでまで手に入れようとは思わなかった人も購入希望を出して、かなりの枚数に膨れ上がるパターンか。

とはいえ、そもそも最初からそういった対応をとればこの大混乱は起きなかったと思うと、どうしてこの案が最初から実行されなかったのかとも思ってしまいますが。

とりあえず、少なくともルールを守った始発組が救済されたことについては良かったと思います。
一方で、こうした暴動に発展すれば全員が購入できるようになるという、一種の暴力的行為による要求を認めかねない結果になったことについては、今後も同様の事態が起きないかどうか心配です。


また、ネットにはこんな声も。


なるほど、光と闇を再現したという意味では完璧だな…(


最後の最後に、毎日新聞社のカメラマンさん(女性だったので正確にいえば”カメラウーマン”または”カメラパーソン”というべきなのでしょうか)が撮影している様子でも載せておきます。



販売されるまでは、印刷して痛Suicaにでもしておきますかね。

いや、再版されるまではあのデザインを持っているということはルール違反者と言う証だからやめておくか。