2008/07/07

[移行された記事]催涙雨

天の河の東に織女有り、天帝の子なり。
年々に機を動かす労役につき、雲錦の天衣を織り、容貌を整える暇なし。
天帝その独居を憐れみて、河西の牽牛郎に嫁すことを許す。
嫁してのち機織りを廃すれば、天帝怒りて、河東に帰る命を下し、一年一度会うことを許す―――


今日は、7月7日?

別に、誰でも口を揃えて、「そうだけど。」と言うだろう。何の疑いもせずに。


それ故に、催涙雨の日が増えてしまったのかもしれない。


催涙雨ーー 実に悲しい雨である。年にたった一度しか会えない織姫と彦星を、その日に降る雨が天の川を溢れさせてしまい、一度きりの逢瀬を邪魔された二人の涙を誘うことからそう呼ばれるらしい。


織姫と彦星が、ともに今年も涙を流す。

来年は涙を流さず、出会えるのだろうか。


っていうのはうそぴょーんで、別に今日は七夕ではない。

ちょうど一ヶ月先の話だ。


しかし明治以降、カレンダー的には今日が七夕らしい。

暦が代わり、催涙雨の確率が高くなったらしい。

昔の人は考えたものだなぁ、とつくづく感じる。

旧暦の7月7日は、統計的には半分の確率で晴れ。

しかし、それよりも星が見える確率がとても高い。

なぜなら、毎年旧暦の時期では上弦の月となり、月明かりの影響を受けにくくなるからだ。


ちなみに、新暦ではおおよそ5分の1の確率で、月齢も一定でないため、月明かりの影響もいいときもあれば悪いときもある。

それよりなにより、光害の影響を忘れてはならない。


今年は、洞爺湖サミット開催も相まって、「地球温暖化防止」という題目をつけて、夜8時以降電灯を消すよう環境省が呼びかけているらしいが、どれほど実行されたのか気になるところである。

ちなみに夜間の電気は余っているので、地球温暖化防止といって闇雲に夜間の電気を節電するより、消費量が一気に上がる昼間に電気を消してお日様の光を頼る、というスタイルの方が、遥かに効率が上がる。

その事に、どれほどの人が気づいているのかも気になるところだが。



そして、今年はどうやら曇りのようだ。


ならば、自分の願いを来月に託すとして、今日はこんな短冊を吊るしても罰は当たらないだろう。





どうか一ヶ月後、綺麗に澄んだ星空が見れますように、と。


コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
まぁ大方の予想通りというかなんと言うか・・・
曇りましたね~
少し残念ではありますが、また来年に願いを投げてみることにします。
晴れるとい~な♪
詠陸
2008/07/09 15:11

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