感想とかは別記事にてアップする予定です。ちまちま書いてるのだけれど、一向に書きおわる気がしない(苦笑
さて、映画の特典で生フィルムコマをもらったはいいけれど、どう取り扱っていいのかわからない…
うっかり汚れをつけてしまった…
そこで、今回やらかしてしまった自分の失敗を繰り返さないためにも、備忘録的に記事としてフィルムに関するメモをまとめておこうと思います。
まず、フィルムを受け取った方。
絶対に素手では触らないように!
プロの方であれば素手で気をつけて扱うらしいのですが、フィルムの片面は指紋が付いてしまうと未来永劫とれない面だったりするのです。
しかも、配給会社に返却する上映用ならいざ知らず、我々が手にしているのはコレクション用の貴重なフィルム…!
実際、自分もこのことを知らないで素手で触った結果、永久に取れない指紋をつけてしまいました。
あとから泣いても、指紋は取れません。
綿100%の手袋をして、丁寧に取り扱いましょう。
あ、一応お断りをしておくと、この記事はフィルムの事に関して全くの知識がない素人が書いたものです。
インターネットを使って調べたことをまとめ、それに自分の体験や見解を加えただけにすぎません。
ですから、誤っている情報が含まれている可能性も十分にありますし、もしあなたの貴重なフィルムにダメージが発生しても、一切の責任は負えません。
あくまで自己責任でお願いします。
それでは、順々に書いていくことにしましょうか。
フィルムに関すること
フィルムには「ベース面」 と「膜面」があります。裏面・表面という言い方はしないようです。どっちが表なのかわからないからでしょうかね。
まぁ、とにかくしないものはしないもの、ということで。
以下、基本的には準見出しで区切りながら箇条書きで書いていくことにします。
フィルムそのものに言えること
- 傷つきやすい
- クリーニングするときなんかにゴシゴシ拭いたら、そりゃもう傷だらけになってもおかしくない。
特に膜面はゼラチン膜が傷つくとフィルム自体に大きなダメージを与える。
とにかく優しく丁寧に取り扱おう。 - 当然ながら、キズがついたら修復はできない。
- 水に弱い
- もしくしゃみなどをして水分が付いたら、すぐにクリーニングペーパーや柔らかい布でやさしく除去する。上からソフトにたたいて除去するとよさそう。
可能であれば、そのあとクリーニング液とクリーニングペーパーを使ってクリーニングしておきたい。 - 保管環境は湿度30%程度・温度10度程度が望ましい
- ホコリに弱い
- 当然ながら、ホコリはよろしくない。
- ブロワーやエアダスターなどで吹き飛ばし、帯電防止剤入りのクリーニング液とクリーニングペーパーでフィルムをクリーニングしておくとよい。
- 指紋が付きやすく、付いたら取れない可能性がある
- 石けんで洗った直後の手でも、触ったら普通に指紋が付く。
- 前述・後述のとおり、フィルムについた指紋は場合によっては永遠に取れないので、手袋をしておこう。
- 折れ目が付いたら絶対に直らない
- まぁ、当たり前といえば当たり前だが。
うっかりフィルムの取り出しとかでスキャナからの取り外しのときに折り目をつけてしまうなんてことがないように注意。気をつけるに越したことはない。
ベース面の特徴
- 像が正しく見える側
- フィルムの脇に書いてあるメーカー名や数字などを正しく読める側
(画像参照) - 映画フィルムであれば、左側に水色ないし紫色のラインが入っている
- 光学録音されていると、波形が印刷されているように見える
- 指紋などの汚れがついても、クリーニング液とクリーニングペーパーを使えば汚れはほぼ落ちる
- ベース面は、膜面と比べてより光沢がある(=テカテカしている)
画像下側に数字やメーカー名が記載されている。 (見やすいように時計回りに90度回転させている) |
膜面の特徴
- ベース面の反対側
- 像が反対になって見える
- 「膜面」という言い方以外に「乳剤面」とか「エマルジョン面」という言い方もある
- 感光剤が塗布されているので、こちら側に印刷がされているようなもの
- 画像が記録されているので、傷をつけたら復活できない
- 指紋が付いたら未来永劫取れない
- 薄いゼラチン膜でコーティングされているので、非常にデリケート
取り扱うときに気をつけるべきこと
- とにかく、素手で触らない
- やむを得ず素手で触る時は、両端を持つ
- 可能な限り手袋を使う
- 袋をフタしている糊がフィルムにつくと厄介なので、十分に気をつける
- 映画の半券とかその辺に転がってるビニールでも貼り付けておけば、フィルムがくっつくことはないので、自分のように不器用な人にはそういった対策をすることをオススメ。
- クリーニング液は、市販のクリーニング液やエタノール、イソプロピルアルコールを使用する
- 出来ればフィルムを取り出していったん置くときは、眼鏡拭きのような柔らかい布の上に置いたほうがよさそう
- 膜面を痛める可能性があるので、クリーニング液を膜面に塗布した時は速やかにふき取る
クリーニングのしかた
- ホコリ
- ブロワーやエアダスターで吹き飛ばすのが基本
- 吹き飛ばした後、帯電防止剤入りのクリーニング液をしみこませたクリーニングペーパーやフォトクロスでやさしく拭いてあげるとよさそう
- 指紋などの汚れ
- クリーニング液をしみこませたクリーニングペーパーやフォトクロスでふき取る。
- あまり強く拭かないようにする
- ベース面の場合
- これで落ちるはず
- 膜面の場合
- ゼラチン膜が損傷を受ける恐れがあるのでなるべくソフトにやる
- 指紋はどのみち取れないので、余計な油分をふき取る程度に思っておいたほうがよさそう
- このほか、綿棒にクリーニング液をしみこませ、汚れとその周辺をなでていくという方法もある
- キズ
- こればっかりはどうしようもない
- 残念だが、諦めるほかないだろう
- お金があれば、現像所に複製を依頼するということも可能らしいが…
はたして権利者ではない個人の要望にこたえてくれるかは疑問。
というか、個人的には99%不可能な話だろう。
スキャンに関して
出来れば画像データとしてスキャンしておきたいものですよねー。かくいう自分もそういう人間です。
そんなわけで、スキャンに関してもちょっとまとめました。
スキャナで読み込む前に
- そもそも対応していないスキャナでは読み込めないと思ったほうがいい
- 紙をスキャンするのとは勝手が違うので、よく読み取れないことがある
- 一応紙をスキャンするのと同じ要領で試してみたが、読み取れるには読み取れました。
- ただ、ものすごくホコリが目立つ。
- やっぱりフィルムスキャン用のユニットを使ったほうがきれい。
- フラットスキャナーの場合、フィルム読み込みのためのユニット(FAU)やフィルムガイドが付属している場合が多い
- 自分が持っているスキャナがそうでした
- ガラス面などはクリーニング液やクリーニングペーパー、フォトクロスを使ってきれいにしておく
- ホコリが残っていると、読み取り結果におもいっきり映ります
もし非対応であれば、フィルムスキャンのために対応スキャナを買うのももったいないので、地元の写真屋などでスキャンしてもらったほうが確実でしょう。
余談ですが、自分の持っているスキャナ(Canon CanoScan LiDE 500F)は、フィルムガイドとフィルム光源ユニット(FAU:Film Adapter Unit)が付属していました。
セットすると写真のような感じになります。
スキャンするときの注意
- フィルムのセット向きに注意する
- フィルムは膜面を下側、つまりガラス面と接触するようにセット。
- 言い換えれば、ベース面が上側になるので、上からのぞきこんだときに像が正しく見えればOK。
- ただし、スキャナによって異なることがあるので、取扱説明書を必ず確認すること。
- フィルム用光源ユニットは、スキャンしたいコマの真上から静かに置いたり、持ち上げたりするよう気をつける。
フィルム用光源ユニットをフィルムガイドにセットした状態で動かすと、フィルムにキズがつく。 - フィルムを動かす時は、キズをつけないように注意を払う。
- 1コマ目や5コマ目といった、端のコマがスキャンできない場合は、前後に別のフィルムをくっつけてやるとうまくいくことがある。
- 自分の場合、画像のように読み込みたいコマを真ん中にしてセットし、それよりも前側に別のフィルムコマをセットしてあげると幸せになれた。
- 「フィルムが正しくセットされていない」といったようなエラーが出たら、隙間があきすぎている可能性が高い。
セット位置を数ミリ前後にずらすなどすれば、機械は簡単にだませる。←
そしたら、その時スキャンを中断してひっくり返せばいいのです。(爆
フィルムのプレビュー画面 左側の白い途切れがあることから、別のコマをくっつけていることがお分かりになるだろう |
最後に
せっかくの貴重なフィルムです。何年たっても良い状態を維持するためにも、湿度と温度の管理を気をつけたいところ。
富士フィルムのホームページによれば、湿度は30%程度、温度は10度程度が理想なのだとか。
家庭だと、チャック袋に入れて、冷蔵庫で保管しておくのが一番よさそうです。
そのほか、フィルムの端に書いてある数字やアルファベット、またバーコードに関しての豆知識なども公開されています。(参考リンクを参照)
それと、私が使っているクリーニング液やクリーニングペーパー、そして手袋をご紹介しておきます。
クリーニング液はエチルアルコールとフッ素系イオン活性剤、静電気防止剤と水が主成分で、フィルムの膜面にもベース面にも使えるタイプになっています。
また、写真屋さんで印刷してもらった印画紙のプリント面にも使えるらしいです。使ったことないけれど。
下段はブロワーと眼鏡拭きのような柔らかい布です。
フィルムのクリーニングに使えますし、それ以外にも液晶画面やスキャナの原稿台(ガラス部分)の清掃にも役立ちます。
以上、ご参考までに。
参考リンク
この記事を書くにあたって参考にしたページ、またもっとフィルムの事について知りたいときに役立ちそうなページのリンクです。http://fujifilm.jp/business/broadcastcinema/mpfilm/info/exposure/
http://fujifilm.jp/business/broadcastcinema/mpfilm/info/exposure/pdf/vol76/P16.pdf
http://fujifilm.jp/business/broadcastcinema/mpfilm/info/exposure/pdf/vol77/P16.pdf
http://graphics.kodak.com/docimaging/uploadedFiles/jp_D-31.pdf
http://faq.epson.jp/faq/00/app/servlet/relatedqa?QID=002465
http://cweb.canon.jp/manual/canoscan/pdf/lide500f-basic.pdf
http://2chnokakera.blog.fc2.com/blog-entry-322.html
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1061680430
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